■2011年11月
上級ミニバン市場の先駆車となったエルグランドは、2010年8月に8年振りのフルモデルチェンジを受け、3代目モデルに進化した。基本プラットフォームをFR用からFF乗用車用のものに変更し、低床・低重心パッケージを実現したのが大きな特徴。全高を90mmほど下げた安定感の高いボディを実現しながらも、従来のモデルと同様の室内空間を作っている。外観デザインは大きなフロントグリルなどによる圧倒的な存在感は従来と変わらず、拡大された全幅によってワイド＆ローのイメージを強調している。外観は標準系とハイウェースター系の2種類が用意される。室内空間は高級車らしいラグジュアリーな雰囲気にあふれたもので、3列シートの配置は7人乗りと8人乗りの設定がある。7人乗り仕様の2列目には背もたれの中折れ機構やオットマンの付いたコンフォタブルキャプテンシートが用意される。カーウイングス対応のカーナビは全車にオプション設定だが、それ以外の快適装備は多くが標準で装備となる。安全装備はVDCやSRSサイド＆カーテンエアバッグが全車に標準となるほか、オプションでインテリジェントクルーズコントロールやインテリジェントブレーキアシストなどがオプション設定されている。搭載エンジンはV型6気筒3.5リッター(206kW/280ps、344N・m/35.1kg-m)と直列4気筒に変わった2.5L(125kW/170ps、245N・m/25.0kg-m)の2機種。全車にマニュアルモード付きのエクストロニックCVT-M6が組み合わされ、駆動方式はFFの2WDと4WDがある。2011年11月の一部改良では、「移動物検知」機能などを追加した新型アラウンドビューモニターを搭載した。またリモコンオートバックドアを350 ハイウェイスターに標準装備とし、2.5リッター車にもメーカーオプションとして設定した。あわせてフロント＆リアともにより迫力あるデザインを採用した特別仕様車「ハイウェイスター アーバンクロム」を発売した。